塾理念・設立趣意
- 高校生と世界をつなぎます。
- 国際舞台で活躍するために必要不可欠なリベラルアーツを教えます。
- 自由な発想で考えて問題を解決する力を養います。
- 人種、宗教、性別に関係なく多様性を尊重する人を育てます。
- 利他の心で活躍する謙虚なリーダーを育成します。
- 高い志を持ち、将来社会のリーダーとして活躍したい者
- リーダーとして自ら考え、行動したい者
- 何事にも目標を持って行動し、前向きに取り組む者
- 自らの知的好奇心を満たすための努力を惜しまない者
- 基本的な生活習慣と倫理観をもち、豊かな人間性を有する者
- 日本のみならず、世界の人々のために謙虚に貢献したい者
設立趣意
戦後、経済発展に社会の関心が集中し、生産性を追求するための平等教育が重視されました。このため、リーダーを作ることに重点を置かず、均質的な人材を社会に送り出すことに奔走しました。結果、経済大国とはなったものの、将来への目標を持てない世代が増えています。相手を大切にする日本的な倫理観や道徳観を失われ、学校や家庭は、人を慈しみ育てる場ではもはやなくなりつつあります。
私たちは高校生を対象に、従来の学校教育では実現できない、様々な分野で活躍する志の高いリーダー養成の場を創造したいと考えました。私たちの目指すリーダー像とは、自国の文化や歴史に深い知識を持ち、基礎的人格・能力を兼ね備え、高い倫理観、責任感、構想力、決断力、行動力がある人です。そのような、日本、そして世界で活躍できる次世代リーダーを育てていくことが、今、求められています。
かつて、新渡戸稲造は「武士道」を、内村鑑三は「代表的日本人」をそれぞれ英文で出版しました。明治時代、多くの政治家や企業家、学者、文化人は、壮大なロマンと夢を抱いて、世界に向けて、「ニッポン」を発信していきました。そんな先人に学び、まずは国際人たる前に自分の国について語れる「一流の日本人になる」ことが必要であると私たちは考えています。
「日本の次世代リーダー養成塾」では、まず、学問の楽しさを教えます。日本人としての基礎的知識を集積するために、日本のみならず世界を代表する一流の講師に学びます。講義後のディスカッションでは、相手の話をじっくり聴く能力を養い、様々な考え方に触れ、自分の考えを伝える訓練を行います。また、地道な努力や相手を思いやる精神、謙虚な心を持つ大切さを、日本各地から集まった志高い仲間たちとの合宿生活を通して養っていきます。このようにして私たちは、リーダーの要件をバランスよく兼ね備えた人材を積極的に育てていくことを目指しています。
塾生にとって、ここで学んだことや、塾生同士のつながりは、彼らの長い人生の中で磨かれていくでしょう。私たちは、リーダー養成塾の精神を次世代に継承し、日本のみならず世界各国に貢献できる人づくりに寄与していきます。ここに「日本の次世代リーダー養成塾」の設立を宣言します。
2004年7月
日本の次世代リーダー養成塾
開催地
「日本の次世代リーダー養成塾」開催地は、世界遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」で知られる福岡県宗像市。古代から航海の神様に捧げられた国宝は約8万点にのぼり、欧州、アジアから日本へとつながる海のシルクロードの終着点です。期間中には宗像大社を訪れます。福岡県は遣唐使が出立した地としても知られていて、まさにアジア交流の歴史の原点であり、自然に恵まれた宗像市のグローバルアリーナで、21世紀の今、古代に思いを馳せながら新しい時代を切り拓く高校生が切磋琢磨します。
期間中に3泊4日のフィールドトリップで佐賀県唐津市の佐賀県波戸岬少年自然の家に滞在し、佐賀県立名護屋城博物館で、朝鮮半島と日本の交流史及び近隣史を学ぶことで多様性を受け入れることの大切さを知ります。