【田口一成・株式会社ボーダレス・ジャパン代表取締役社長
「社会問題をビジネスで解決する社会起業家という生き方」】
現在、13ヵ国で35社のソーシャルビジネスを展開している田口先生、
アフリカの子供の映像を見て、貧困問題解決を決意した原点から講義が始まり、
国内で、外国人がアパートなどへの入居を拒否される現実を知り、シェアハウスをスタート、
ビジネスそのものが社会問題の解決手段に成り得ることを確信したことが
ソーシャルビジネスを始めることになったことを語っていただいた。
そして、今、最もホットな火力発電に頼らない脱炭素社会の取り組み「ハチドリ発電」についても。
自己資金を持たない若い人たちにチャンスを与え、起業家を育成している田口さんから高校生たちに
「人生の価値は何を得るかではなく、何を残すかにある」と熱く語りかけていただいた。
【村岡浩司・株式会社一平ホールディングス代表取締役社長
「九州パンケーキとONE KYUSHU構想~九州を一つの島と捉えた、広域経済圏の考え方~】
県境って何で必要なの?いらないなら、取っ払ってしまったらいいのではないか。
今回九州を襲った豪雨でも、生産者の顔が浮かんだ。手伝いに行きたくても寸断されている。
クラウドファンディングをすぐに始めた。
「九州パンケーキ」。九州というアジア各国に100キロ以内で行ける特異な「島」で
九州だけの素材で毎日のおいしさを作りたかった。
ポスト・コロナ時代を先取りした九州各地にオンラインとオフラインをつなぐ、ワークプレイスの連携をはかった。
今後はアジア各国の「和僑」と連携したビジネスも台湾、シンガポールからアジア各国へと拡大したい。
塾生から「新しい面白い発想を生むには」の質問に「びっくり箱作ったことある?人を驚かせて喜ばせたい、そんな気持ち」。
「高校生からできる起業って」には、「商店街から始めては。でも商店街の大人の空気を読まないこと」。
人と人をつなぐ魔術師の村岡さんのアドバイスにうなずく高校生たち。全国でどんな取り組みが生まれるか、楽しみ!