村木厚子先生
津田塾大学客員教授
「事件から学んだこと~組織の在り方・人の生き方~」

今から12年前、無実にも関わらず郵便不正事件に関する容疑者として164日間拘置所で拘留され自白を強要されそうになった村木厚子先生。「正義」を貫く生き方をされ、裁判を戦い冤罪となるという壮絶な経験をされました。揺るがぬ信念を持ち、起こること全てをポジティブに捉えて学ぼうとする姿勢を、塾生たちに赤裸々に、分かりやすく伝えてくださりました。
拘置所の中では、罪を償っている少女たちに出会い、罪を犯してしまう原因が何なのかを徹底的に調べあげ、そこには「悪い人」「怖い人」だけではなく、仕方なく犯罪に手を染めている人たちが多くいることが分かったそうです。
サラ・パレツキーの「起きた出来事をどういう形で人生の一部に加えるかはあなたが決めること」という言葉を引用され、「何事も自分の人生の糧にすること大切である」と塾生に熱く語ってくださりました。