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塾長 十倉 雅和(一般社団法人 日本経済団体連合会 会長)

塾長からのメッセージ

コロナ禍の中、今、世界は行き過ぎた資本主義による格差の拡大、地球温暖化による生態系の破壊、保護主義やポピュリズムの台頭による地政学リスクの高まり、民主主義の危機など、多くの問題が顕在化しています。こうした経済や社会の状況を受け、サステイナブルな資本主義への期待が高まっています。私は、市場経済の中に社会性の視点を入れる「ソーシャル・ポイント・オブ・ビュー」が大切であると考えています。
自国だけで対応することのできない地球温暖化、パンデミックに代表される生態系の破壊、人類が制御できなくなる恐れのあるAIなどのデジタル技術に対して、今こそ、国際協調が急務です。コロナ後の時代、わが国は自由・民主主義・人権・法の支配といった価値観を共有できる国々との連携がこれまで以上に必要となります。
次世代のリーダーを目指す皆さんには、世界に目を向けて、地球環境問題など地球市民として解決しないといけない課題に、切磋琢磨をして、高い志を持って、果敢にイノベーティブに挑戦をしていただきたいと思います。まずは、塾で大いに学び、仲間と未来を語り、視野を広げ、たくましい若きリーダーとして、将来、世界を舞台に活躍されることを心から願っています。